Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
俺らは、研究所へ連絡しようとした。
「こちら桐谷海。応答してください。」
応答なし。
これ・・・
何時間やってんだろ。
全然応答しねえよ。
「代わろうか?」
愛がいう。
「まだ疲れてないからいいよ。」
と俺は言った。
そう、といって愛は家へ戻った。
そういえば、御子柴竜太郎・・・
彼は愛のいとことかお兄ちゃんとかそんな感じのひとなのだろうか。
珍しい名前・・・
とはいわないが
まれな名前だと思う。
俺も聞いたことはあるけど
実際にあったのはこいつが初めて。
俺は考えながら通信を続けた。
あぁ、俺らどうなるんだろう。
もう帰れないのかな。
ほんとどうなるんだろう。
この移動機はまだ動く。
隆太郎たちが手伝ってくれたし
でも・・・安全の言葉は言えない。
だってよくわかんないんだもん。
俺ら・・・
なんだったんだろう。
すると、ざぁーっという音が聞こえた。
「?!」
俺は通信を続けた。
「桐谷海です!聞こえますか!?」
ざっざっ
汚い音が聞こえる。