Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
「まったく見当がつかない。」
するとモリヤマが入ってきた。
「ここで名乗り出なさい。」
・・・。
「所長!」
「もし、この中にスパイがいるなら名乗ってください。」
・・・誰?
みんながそう思った。
「このなかの奴ではないのか?」
モリヤマは全員の顔をみた。
相模を呼べ、と命令された坂本昧化はしぶしぶ相模を呼びにいった。
「相模だったら問題は解決に向かうが・・・違った場合は生徒を疑うことになる。」
静まる。
「でも所長、ここに盗聴器が仕組まれているとしたら?」
郷田は言った。
「それは確認済みだ。君らが全員帰宅や寮に入った後私が確認した。」
「ひとりで!?」
萌は驚いた。
「そうだ。信用できる者はいないからな。」