Tの存在 ~jr.研究員ミッション~
「・・・所長それはないですよ・・・。」
「誰か私を信用している者はいるのか。」
「・・・・。」
いないではないか。
そう言って所長は所長室へ向かった。
みんなが落ち込んだ。
「確かに彼の技術は素晴らしい。」
「けどあんまり信用とかは・・・。」
「意識すらしてなかったわよね。」
信用
その言葉を忘れていたのだろうか。
むしろ必要としていなかったのだろうか。
大気汚染部から検査が始まった。
経歴や、最近の行動をすべてチェックした。
モリヤマが一人ひとり。
信用できる者がいないから・・・
それは一日では終わらないのは目に見えていた。
けれど、何人かに確実に絞り上げられていた。