Tの存在 ~jr.研究員ミッション~

モリヤマは須田を呼んだ。

「なんでしょうか。」

「手紙だ。」

「はい。」

モリヤマは須田に差し出した。

手紙はアメリカからだった。

けれど・・・

知らない名前だ。



<T>


誰だ。

Tとは。



須田は手紙を受け取り中をみた。




須田君へ

君は毎日研究に励んでいるようですね。

私は、あなたが頑張る姿を毎日見ています。

アメリカへ情報を流しているのはこの私です。

私は、いずれここの所長になります。

そうしたら、君をまた代理として起用することを約束しましょう。

どうです?

私と組みませんか?

組む気があるのだったらお返事いただきたい。

組む気がないのであれば仕方ない。

約束も守れません。

私は、世界一のこの技術をもっと世に広めるべきだと思います。

世の中には苦しんでいる患者がたくさんいるのです。

苦しんでいる外国人もいる。

なぜ君たちはもっと国際的にならないんだ。

大変なのは日本だけじゃない。

大気汚染は世界中の問題なのです。

また、第二の地球の話ですが、

あそこに行くおつもりですね?

私は認めない。

ここで終わるつもりなのですか?

ここで断ち切るのですか?

見捨てるのですか?

たくさんの命が救われるとでも思っているのですか?

ここでやろうとは思いませんか?

あちらに派遣した研究員がいるらしじゃないですか。

なぜ子供を?

最低な行為です。

しかもろくに連絡をとってないようですね。

勝手にそちらで進めているのではありませんか?
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