【短編】月と星
セイがいなくなってからの毎日はただ虚しいばかりだったよ。



一回も来ない連絡に、新しい住所も知らない私はやっぱり泣くしか出来なかったよ。



会いたくて




会いたくて



仕方なかったよ……。














けどね、





こんな風に会いたい訳じゃなかったの。









セイの笑顔がもう一度見たかったの。








『ツキ』ってもう一度呼んでもらいたかったの。







もう一度手を繋いで歩きたかったよ。









ねえ、セイ……











あなたの願いは何ですか?






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