【短編】月と星
セイが亡くなってから一週間後、おばちゃんが私に会いに来た。


泣いてばかりの私に



『ツキちゃん。セイの分もしっかり生きて。幸せになって。』



幸せって何?




セイのいないこの世界で私に幸せがあるの?








その時渡された手紙は今も封を切れずにいるの。






見てしまったら認めなきゃいけない気がして、




セイがこの世にいないことを認めたくなかったの。














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