前略、肉食お嬢様②―カノジョな俺は婿養子―
悩み考えた末、これが彼等の生きる道なのだと、思いました。
今回の展開の結論から申し上げますと鈴理・玲・空、誰もくっ付いておりません。
鈴理と空は両思いのまま、けれどよりは戻さず。
玲と空は婚約者のまま、けれど思いには至っていない。
関係が不一致、感情が不一致している状態です。
それでも誰かを想い、想い合い、彼らは今この瞬間を生きる。
どうしても恋愛中心の世界にしたくなかったのです。
恋をして、恋に生きて、恋一色人生を突き進むのではなく、恋を通して自分の人生を歩んでいく。
あくまで恋愛は成長の糧にしか過ぎず、自分の成長のために恋は何を教えてくれるか。
恋以外の感情はどう自分を揺すってくるか。
消える恋、恋は自分のどう糧になるのか。
是非、皆に経験して欲しかった。
まだ皆、十代なのです。
だから色んな経験、出会い別れを繰り返してもいいと思います。
やっと空、玲、鈴理はスタートラインに立ちました。
これからです。
鈴理が逆襲することもあるでしょうし、玲が優位に立つこともあるでしょうし、空が二人の女性に思い悩むこともあるでしょう。
財閥・身内問題は未解決のままですが、これは彼等が大人になっても引き摺る問題だと思いました。
なので、すべてを解決してはおりません。
する方が難しいと思ったので^^;
この流れでいけば続編もいずれ出てくると思いますが、もしまた彼らを見かけたらどうぞ宜しくお願いします。
願わくば、恋を通して、自分の人生を誇り高く生きていける彼等を私も見守り続けたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました^^
完結できた感謝をここに記し、失礼したいと思います。
梅雨之あめ
2013.03.07