多々なる世界の〇〇屋【企画】


「ま、何がともあれ、良かったんじゃねぇの?」


桜羽は1人でそうつぶやいた。

現代に戻り、久しぶりに新しい甚平でも買いに行こうかと服屋に足を運ぶ。途中、とても仲がいい2人組みとすれ違う。

ふと振り返ると、背の高く色黒の女性と、色白で背の低く、目の小さい女性が2人で歩いている。木戸と黒田だろう。


「仲良くやってんなぁ」


他人事なので、桜羽はそのことなどすぐに流し、自分の買い物に専念する。


「ま、俺には関係ねぇからさ」


小雪が次々とちらつきだす。



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