童顔教師が居候。



「さてとっ…」




運転席に座った鰯は、柄にもなくタバコを吸い始める。



あの鰯が…この人?
さっきから考えてばかりで私の頭はパンク寸前。




あれ…意識が
遠くなって……。







・・
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・





「…めっ」


「…ずめ」




…誰かが私の名前を呼んでる?




「すずめっ!!!」





耳元で大きな声が聞こえ、驚いた私はガバッと勢いよく起きあがった。
あれ?ここ私の部屋だ。

寝ちゃってたのか。私。
…はっ!思い出した!鰯に送って貰ったんだった!




隣にはお母さんがいた。私が起きて安心したのか、ぶつぶつ言いながら部屋を出て行ってしまった。



あれ?…なんで鰯、私の家知ってるんだろう?担任だから?




疲れてどうでもよくなった私は、体をたおして再び深い眠りについた。

< 11 / 108 >

この作品をシェア

pagetop