童顔教師が居候。
その先生は、気の毒そうに言っていた。
「新任だからってあそこまで仕事を押しつけなくても…」と。
他の先生達が、新任をいびるのは良くあることだけど、今回はひどいって。
なんで?と私が聞くと、悲しそうに言葉を続けた。
「校長先生のお気に入りだから」
何それ…
あまりの言葉に息が詰まる。
ひどい…亮介くんは何も悪いことしていないじゃない。
初めて大人を「怖い」と思った瞬間だった。
わたし強くこぶしを握ると、亮介くんは察したのか、明るい口調で話題を変えた。
「と、とにかく、もう面倒な話は無しだっ!単刀直入に言わせてもらう!!」
亮介くんはにやりと笑い、一言。