童顔教師が居候。
ガタっと翔太が勢いよく立ちあがり、こちらへ向かってくる。
周りにいた女子達は頭に?を浮かべ、茫然と翔太を目で追っていた。
そしてとうとう私の前に来た翔太は、爽やかな口調で
「俺、雀と一緒の班がいい。」
と笑った。
・・・・う、うわぁあああっ!
胸がきゅううっと締め付けられる。
顔が熱い…たぶん今私は耳まで真っ赤になってるだろう。
こんなに嬉しいことあっていいのかなって、今の状況を疑う。
「わ、私とで…いいの?」
思い切って聞いてみた。
期待と不安で胸がいっぱいになる。
どんな言葉が帰ってくるのか…緊張してる。
「…雀とがいいんだよ。」
・・・・期待以上の言葉。
もう今なら死んでもいい!!
って、死んだら翔太と一緒に遠足行けないじゃん!!
やっぱりまだ死にたくない!
唯ちゃんをチラッと見ると、にやぁっと気持ち悪い笑みをみせた。
このとき亮介くんが、私を見つめてたなんて…もちろん私は気付かなかった。