童顔教師が居候。
放課後、部活が休みなので唯ちゃんと喫茶店で語り。
初めて来るお店の雰囲気はなかなかいいものだ。
扉を開くと、ほんのりと紅茶の良い香りが広がる。
「んー…あたし紅茶だけでいいやっ。」
…珍しいな。唯ちゃんがパフェ頼まないなんて。
唯ちゃんは生粋の甘いもの好きで、毎日と言っていいほどケーキを食べてる。
カバンには、いつも大量のチョコレートがどっさり。
でも確かに最近おかしいと思ってた。
そのチョコも見ないし、売店でもケーキ買わないし。
一人考え込んでる私に気付いたのか、唯ちゃんが一言。
「あ、今週彼んち泊るんだ!」
「え!いいなぁ!…でもパフェ頼まないとそれとなんの関係があんの?」
真面目に聞いたつもりだったのに、一瞬目を見開いてから唯ちゃんは豪快に笑いだした。
「ははははっ!あーごめんごめん…真面目な雀にはまだ早いカナ?」
今度はニヤっと憎たらしい顔で笑う唯ちゃん。
何よ!もったいぶらないで教えてよ!
頬をぷくっと膨らませた私をみて、やっと理由を話してくれた。