童顔教師が居候。





一時間後…なんとか夜ごはんは作れたけど。
なんか緊張する!


だって…これから亮介くんと二人っきりだよ!?
まだどう接していいかも分からないのに…


落ち着かない私はリビングと台所を行ったり来たり。

チラリと時計を見ると、9時を回っていた。


いつもなら10時前に帰宅する亮介くん。
と、そのとき。




「ただいまー…っと」





玄関の扉がギィっと開く音とともに、亮介くんの声。
どっきん!と大きく脈打つ私の心臓。
あああどうしよう!どうしよう!とりあえず…




「おっ…おかえりぃ」





にっこり笑ったつもりだけど、口の端がひくひく動く。
やっぱり緊張してるの気付かれたかな?
亮介くんは驚いた顔してる。





「何…雀、飯作ってくれたの?」





あ、そっちか。良かった。
どうやら緊張してるのは気付いてないらしい。
亮介くんのことだから、気付かれたらまたからかわれるだろうな。











< 54 / 108 >

この作品をシェア

pagetop