童顔教師が居候。
一時間後…なんとか夜ごはんは作れたけど。
なんか緊張する!
だって…これから亮介くんと二人っきりだよ!?
まだどう接していいかも分からないのに…
落ち着かない私はリビングと台所を行ったり来たり。
チラリと時計を見ると、9時を回っていた。
いつもなら10時前に帰宅する亮介くん。
と、そのとき。
「ただいまー…っと」
玄関の扉がギィっと開く音とともに、亮介くんの声。
どっきん!と大きく脈打つ私の心臓。
あああどうしよう!どうしよう!とりあえず…
「おっ…おかえりぃ」
にっこり笑ったつもりだけど、口の端がひくひく動く。
やっぱり緊張してるの気付かれたかな?
亮介くんは驚いた顔してる。
「何…雀、飯作ってくれたの?」
あ、そっちか。良かった。
どうやら緊張してるのは気付いてないらしい。
亮介くんのことだから、気付かれたらまたからかわれるだろうな。