【短編】コーヒーが飲みたい
ショッピングセンターの看板が見えて来た!!
もうすぐもうすぐっ!!
足がもつれるっ
息が苦しいっ
それでも走る!!
ズデェェン!!
わああぁっ!!!
足がもつれて転んでしまったぁ!!
痛いっ!!
肘も膝も思いっきりアスファルトにぶつけた。
痛いぃぃぃっ!!
白のコートが前と肘だけ茶色になった。
でもいい!!
そして痛いけどいい!!
もうすぐそこだぁ!!!
あたしは更に走って、ようやくショッピングセンターに着いた。
息を切らし大きく肩を揺らしながら自動ドアの前に立つ。
開かないぃぃぃ!!!
開けてっお願いっ!!
開けてぇぇーっ!!!
缶切りが無いとコーヒーが飲めないのよぉぉ
開けてぇぇーっ!!
開げでぐれぇぇ――!!!