【短編】コーヒーが飲みたい
出たぁぁ!!!
ガラスに映るあたしの向こうに毛虫のオバケがぁぁ!!
コツッ コツッ…
ガラスを叩く音がするー!!
どっ どうしようっ
『あれ~、あなた昼間のお客さんだねぇ?まだ居たのぉ?』
昼間じゃなくてもあたしは客だよっ……
って そうじゃなくてっ
何か聞こえるぅぅぅ!!
……ん? おや…?
「あぁぁ なんだ店員さんかぁ……」
よく見ると、昼に来た時のあの毛虫眉毛の店員だった。
なんだビビらせんじゃないよ 紛らわしいっ。
「あの、もう閉店なんですね……」
あたしはガラス越しに毛虫に言うと
『残念ながら閉店ですよ~それと明日から改装で休みですしねぇ』
毛虫がドアに近づき、そう言った。