【短編】コーヒーが飲みたい
こんなに近いのに長い道のりだったな。
コンビニに到着すると、大して雫も落ちない傘を畳み、入口前の傘立てに入れる。
店内に入り、コーヒーや紅茶やココア、砂糖などが陳列されている棚の前に立った。
内容量50gの小さなコーヒーの瓶を手に取り、棚に貼り付けてある銘柄や金額の表示とコーヒーを見比べる。
これはえ~と……
げっ!!
こんなに小さいのに498円か。
高いなぁ……
でも仕方ない。
早くコーヒー飲みたいしこれにしとくか……
渋々瓶を手にレジに向かう。
……待てよ?
財布にいくら入ってたかな?
500~600円ぐらいはあるだろう……どれ。
小さな財布のチャックを開けて中を見る。
……300円しかないやん……
これじゃあコーヒー買えない。
さて、どうするか……