【短編】コーヒーが飲みたい


こんなに近いのに長い道のりだったな。




コンビニに到着すると、大して雫も落ちない傘を畳み、入口前の傘立てに入れる。



店内に入り、コーヒーや紅茶やココア、砂糖などが陳列されている棚の前に立った。




内容量50gの小さなコーヒーの瓶を手に取り、棚に貼り付けてある銘柄や金額の表示とコーヒーを見比べる。



これはえ~と……


げっ!!

こんなに小さいのに498円か。



高いなぁ……

でも仕方ない。

早くコーヒー飲みたいしこれにしとくか……



渋々瓶を手にレジに向かう。






……待てよ?


財布にいくら入ってたかな?



500~600円ぐらいはあるだろう……どれ。




小さな財布のチャックを開けて中を見る。





……300円しかないやん……


これじゃあコーヒー買えない。



さて、どうするか……


< 5 / 38 >

この作品をシェア

pagetop