【短編】コーヒーが飲みたい
コーヒーの瓶を棚に戻すとコンビニを出た。
雨は上がり、少し雲の色が白くなっている。
しかしあたしは空模様よりコーヒーをどうするか考えていた。
又家にお金を取りに戻るのは面倒だしなぁ。
諦めるのも悔しいし……
300円でコーヒーを手に入れるには、住んでる団地を通り過ぎて反対方向のショッピングセンターに行かなくてはいけない。
仕方ない、行くか……
歩き出して団地に近づいて来た時に、ようやく雨が止んだ事に気づいた。
と同時に傘をコンビニに置き忘れた事にも気づいた。
おい、又かよっ
今度は自分のバカさに腹が立ち、イライラしながら足早にコンビニに引き返す。
コンビニの前の傘立てから自分の愛用の傘を取ると、又ショッピングセンターに向かい歩き出した。
あぁっ
イライラするっ!!