人生ゲーム【リメイク】
「ではまず【電話】の項目を指でタッチしてください」

光は指示通り【電話】と書かれた上を指で触った。

すると画面が切り替わりずらっと名前が表示される。

左端に番号が書かれていてその隣に名前がある。

指で下へスクロールすると50番目に光の名前があった。

そこで光はこの番号がバッジ番号であることに気付いた。

「ここから各プレーヤーに電話を掛けることができます。では次に【マップ】を開いてください」

初期画面に戻り【マップ】をタッチした。

すると地図が画面に広がった。

「これによりプレーヤーのおおよその位置が分かります。しかし赤い点灯しかつかないので誰がいるかまでは分かりません。では最後に【契約】を触ってください」

光は1番気になっていた【契約】をタッチした。

しかし画面が開いても真っ白で何も書かれていない。

「このゲームの最中、誰とどのような契約を結んでも構いません。しかし契約された内容は必ず実行してください。契約は電話で行います。こちらで電話での会話内容は全て記録しています。こちらで認識された契約がこの【契約】の中に文章化して表示されます」

契約なんて光の知っているボードゲームの人生ゲームにはない。

光は契約なんて誰かとする必要があるのだろうかと疑問に思った。

猛を見ると、真剣な顔で何かを考えている様子だった。

「説明は以上です」

女は左手をピシっと体の横で伸ばした。

< 22 / 70 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop