人生ゲーム【リメイク】
猛は光に近づき耳打ちした。
「プレイヤーの情報を集めたい。近くにおるプレイヤーからさりげなく情報を聞き出すんや。特に同じグループの10人のことは知っておいた方がいい。まぁ何人か顔見知りもおるけどな。20番・34番・41番は知ってるからそこまで深く突っ込まんでええ。特に34番は俺のこと恨んでるはずや」
「恨んでる?」
「俺が初めて参加した時、2億稼いだって言ったやろ?その内の1億はあいつから奪ったんや」
光は目線を34番に向けた。
すると34番の男はもの穴が開くのではないかと思うほどの視線で猛を睨んでいた。
光や猛よりもずっと年上に見える。
「光も気つけや」
光は首を縦に振ると猛から離れて26番のブレイヤーにさりげなく近づいた。
見た感じとっつきやすそうな雰囲気を出していたからだ。
「どうも」
光が挨拶をするとその人物は帽子を取って困りがちに頭を下げた。
中から頭の上でくくられた長い髪が姿を現す。
黒くてつやがよくさらさらなことは触らずとも見てとれる。
「えっ・・・」
光は思わず驚きの声を出してしまった。
26番の名前は桜木有樹。
電話のアイコンで確認してから話かけた。
「樹」という漢字は男に多いので男だと思っていた。
それに身長も175センチぐらいはある。
髪を帽子で隠していたし、服装もジーパンにシャツとラフで男っぽい。
しかし近づいて顔を合わせるとどこからどう見ても女だ。
長いまつげにぱっちりした二重、鼻筋も通っていてモデルのようである。
「何か御用ですか?」
にっこりと有樹は微笑んだ。
「俺、東條光っていいます。まだ自分のターンまで時間あるしここで会ったのも何かの縁だと思うのでよかったら話しませんか?」
まるで口説いているようだなと光は少し後悔した。
「いいですよ」
有樹は快諾した。
「プレイヤーの情報を集めたい。近くにおるプレイヤーからさりげなく情報を聞き出すんや。特に同じグループの10人のことは知っておいた方がいい。まぁ何人か顔見知りもおるけどな。20番・34番・41番は知ってるからそこまで深く突っ込まんでええ。特に34番は俺のこと恨んでるはずや」
「恨んでる?」
「俺が初めて参加した時、2億稼いだって言ったやろ?その内の1億はあいつから奪ったんや」
光は目線を34番に向けた。
すると34番の男はもの穴が開くのではないかと思うほどの視線で猛を睨んでいた。
光や猛よりもずっと年上に見える。
「光も気つけや」
光は首を縦に振ると猛から離れて26番のブレイヤーにさりげなく近づいた。
見た感じとっつきやすそうな雰囲気を出していたからだ。
「どうも」
光が挨拶をするとその人物は帽子を取って困りがちに頭を下げた。
中から頭の上でくくられた長い髪が姿を現す。
黒くてつやがよくさらさらなことは触らずとも見てとれる。
「えっ・・・」
光は思わず驚きの声を出してしまった。
26番の名前は桜木有樹。
電話のアイコンで確認してから話かけた。
「樹」という漢字は男に多いので男だと思っていた。
それに身長も175センチぐらいはある。
髪を帽子で隠していたし、服装もジーパンにシャツとラフで男っぽい。
しかし近づいて顔を合わせるとどこからどう見ても女だ。
長いまつげにぱっちりした二重、鼻筋も通っていてモデルのようである。
「何か御用ですか?」
にっこりと有樹は微笑んだ。
「俺、東條光っていいます。まだ自分のターンまで時間あるしここで会ったのも何かの縁だと思うのでよかったら話しませんか?」
まるで口説いているようだなと光は少し後悔した。
「いいですよ」
有樹は快諾した。