人生ゲーム【リメイク】
全員が電話に出たので呼び鈴は止まっており辺りはシンとしている。

他のグループのプレイヤーも興味津津で猛の行動を見ていた。

光は猛のしたいことが分からない。

他のプレイヤーも皆同じことを思っているようだ。

猛は次に耳を疑うような発言をした。





「もしこのチームがリレーで最下位になった場合、俺が400万全額支払うことを約束する」





猛の言葉にその場にいた全員が言葉を失った。

「これで皆にとっては最下位になってもマイナスになることはないやろ。安心して走りに専念してほしいねん」

光は猛の肩を掴んだ。

「何言ってんだよ!1人で払うなんて･･･」

「ええねん」

「じゃあ俺が半分払うよ!」

猛に全てを背負わすことなど光にはできなかった。

「大丈夫。このチームは負けへん。このグループになったことには意味があるはずや。まずはお互いを信頼してこのイベントを乗り切ろう」

「分かった」

承諾したのは光ではなく猛を挟んで光とは反対隣の八田祐二だった。

「これで俺らが支払うのはゼロだろ?ラッキーじゃん」

祐二に続いて次々と猛の条件を飲んでいく。











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