人生ゲーム【リメイク】
残ったのは光だけだった。

「・・・分かった。俺は猛のために走るよ」

全員の賛成を得て契約は終了した。

光は通話終了ボタンを押すと【契約】のアイコンを触った。

そこは先程まで白紙だった。

しかし今ははっきりと文字が羅列されている。





『リレーにおいて最下位になった場合、南沢猛が全額支払う』





光はぐっと拳を握りしめた。

猛のためにも絶対に勝つ。





「時間になりましたのでメンバー表をご提出ください」

係員の指示で各グループ、メンバー表を出しに行った。

「バトンはこちらになります。アンカーの方はたすきを掛けて下さい」

渡されたたすきのは赤。

猛は体を通して肩に掛けた。
< 41 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop