人生ゲーム【リメイク】
「はい!?」

光は思わず聞き返してしまった。

「仲間って・・・?」

孝太は電話越しに咳払いをした。

「さっきのイベントで南沢の男気に惚れた!俺はあいつについて行きたい。それを話したら、お前が了承したら仲間に加えるって言われて・・・」

光は猛の言葉を思い出した。

『これが終わったらオプションがついてくるはずや』

「オプションってこれのこと・・・?」

まさかあそこで全額肩代わりをすることを約束したら、こうやって猛の信者が現れることを予測していたのだろうか。

「俺初めての参加なんだ。これを1人で乗り切れる自信がないんだよ。頼むから仲間に入れてくれ」

プライドがエベレスト山並みに高そうな男が懇願している。

情に流されやすい光の頭からはすでに先刻突き飛ばされた記憶などどこかへ飛んで行っていた。





「分かりました。一緒に頑張りましょう」





放っておくことなどできない。

初参加であることの不安は光も十分に理解できた。

こうして光は新たに仲間を迎えることとなったのだ。
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