【完】愛する人を守る方法
それは、あたしが彼の“彼女”になって、すぐのこと…。
廊下で聞こえた女子の会話。
「マジでうざい、小林のヤツ!」
「ホントだよね。すぐセックスするくせに、帰れとか、何さま?」
「ま、あれでちょっとは懲りたでしょ」
「だね、今頃体育館倉庫で泣いてたりしてぇ~」
「うわ、だっさ!」
え、どういうこと?
あたしは急いで体育館倉庫へ。
そこには、頬を赤くしたあたしの彼、暁がいた。
「暁ッ!大丈夫??」
『弥生か…。なんの用?』
「何の用って…。とにかくこれで冷やして!」
あたしは濡れたハンカチを渡した。
「大丈夫……?」
『何が?』
どうしてだろう、どうしてか、暁が愛おしく見えた。
あたしは暁を抱きしめた。
「大丈夫、あたしが、暁を守るから」
そう言ってあたしは立ち上がった。
『弥生……??』
そうして女子の間では、
“小林暁に恨みを持つべからず。ヤッてしまった女子は、笹島弥生まで”
そんな掟を、自ら作ったのだった…。
廊下で聞こえた女子の会話。
「マジでうざい、小林のヤツ!」
「ホントだよね。すぐセックスするくせに、帰れとか、何さま?」
「ま、あれでちょっとは懲りたでしょ」
「だね、今頃体育館倉庫で泣いてたりしてぇ~」
「うわ、だっさ!」
え、どういうこと?
あたしは急いで体育館倉庫へ。
そこには、頬を赤くしたあたしの彼、暁がいた。
「暁ッ!大丈夫??」
『弥生か…。なんの用?』
「何の用って…。とにかくこれで冷やして!」
あたしは濡れたハンカチを渡した。
「大丈夫……?」
『何が?』
どうしてだろう、どうしてか、暁が愛おしく見えた。
あたしは暁を抱きしめた。
「大丈夫、あたしが、暁を守るから」
そう言ってあたしは立ち上がった。
『弥生……??』
そうして女子の間では、
“小林暁に恨みを持つべからず。ヤッてしまった女子は、笹島弥生まで”
そんな掟を、自ら作ったのだった…。