【完】愛する人を守る方法
「笹島さん♪ちょっといい?」
「分った」
ひと気のないところで、
パシッ
「ありがと♪」
そう言って、彼女は笑顔で教室へ戻った。
「ふぅ、今日は2回…か」
あたしも、教室へ戻った。
教室に戻るなり、差しだされた2枚のシップ。
差しだしているのは、親友の華香<ハナカ>。
華香は暁の親友の御影<ミカゲ>くんと付き合っている。
「はい、貼っときな」
「ん。ありがと」
華香と御影くんは、あたしの心配をしてくれている。
けど、あたしは2人に口止めさせているのだ。
暁の傷ついた顔を、見たくない。
「…弥生、大丈夫?」
「なにが?」
「…前に言ってたこと」
「…平気だよ…」
前に言ってたこと、それは…
“あたしを叩く女子がいるってことは、みんな暁とヤッたんだよね…?すっごく多いんだぁ…。殴れるたび、あぁ、この子もヤったんだ。って。あたしって、ホントに暁の彼女なのかな?”
そう言ったことがあったのだ。
「分った」
ひと気のないところで、
パシッ
「ありがと♪」
そう言って、彼女は笑顔で教室へ戻った。
「ふぅ、今日は2回…か」
あたしも、教室へ戻った。
教室に戻るなり、差しだされた2枚のシップ。
差しだしているのは、親友の華香<ハナカ>。
華香は暁の親友の御影<ミカゲ>くんと付き合っている。
「はい、貼っときな」
「ん。ありがと」
華香と御影くんは、あたしの心配をしてくれている。
けど、あたしは2人に口止めさせているのだ。
暁の傷ついた顔を、見たくない。
「…弥生、大丈夫?」
「なにが?」
「…前に言ってたこと」
「…平気だよ…」
前に言ってたこと、それは…
“あたしを叩く女子がいるってことは、みんな暁とヤッたんだよね…?すっごく多いんだぁ…。殴れるたび、あぁ、この子もヤったんだ。って。あたしって、ホントに暁の彼女なのかな?”
そう言ったことがあったのだ。