【完】愛する人を守る方法
放課後……



暁と帰っていた。
『ブハッ、弥生、そのほっぺ、どうしたんだよ』
「あ、これ?あたしドジだから、体育のバスケで顔面にぶつけちゃってさぁ!」
『ほんっと弥生はドジだよな~!毎日ケガ作ってんじゃん』
「アハハ…」
『?』
暁が原因だなんて、口が裂けても言えない。



言いたく、ない。



『じゃーな、弥生』
「送ってくれてありがと。バイバイ」


あたしを送ってすぐに暁にかかってきた電話。
『あ?分った分った。すぐ行くよ』


―あなたはまた、他の誰かと体を重ねるの?―


あたしはわけもわからず、泣いた…。
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