sweets
2
走っている途中、その走りは逃走からバナナシフォンが売り切れるという焦りに変わり、倍速した
売店につくといつもの人だかりは無くて、ぽつんと真ん中にあるテーブルには「本日の販売は終了しました」という紙
小さなため息をついてずっしり重い足を上げようとしたとき、
「りーさちゃん」
その声に私は勢いよく振り向く
「三浦くん!」
突然のことにあたふたしてしまう
「ど、どうしたの?」
すると三浦くんは優しい笑顔を浮かべながら
「里沙ちゃん今日売店来なかったでしょ?」
「あっ、うん・・・」
気づいてくれていたことにドキドキする私
「だからこれ、里沙ちゃんの分のバナナシフォン」
三浦くんはバナナシフォンが入った透明な小袋を差し出す
「私の分・・・?・・・えっ?」
ドキドキで上手く喋れない
すると三浦くんが小袋をあけてバナナシフォンを半分に分ける
その手が私に伸びてきたかと思うと、
私の口の中に甘いバナナの香りとふわふわのシフォンが広がった
売店につくといつもの人だかりは無くて、ぽつんと真ん中にあるテーブルには「本日の販売は終了しました」という紙
小さなため息をついてずっしり重い足を上げようとしたとき、
「りーさちゃん」
その声に私は勢いよく振り向く
「三浦くん!」
突然のことにあたふたしてしまう
「ど、どうしたの?」
すると三浦くんは優しい笑顔を浮かべながら
「里沙ちゃん今日売店来なかったでしょ?」
「あっ、うん・・・」
気づいてくれていたことにドキドキする私
「だからこれ、里沙ちゃんの分のバナナシフォン」
三浦くんはバナナシフォンが入った透明な小袋を差し出す
「私の分・・・?・・・えっ?」
ドキドキで上手く喋れない
すると三浦くんが小袋をあけてバナナシフォンを半分に分ける
その手が私に伸びてきたかと思うと、
私の口の中に甘いバナナの香りとふわふわのシフォンが広がった