sweets
「失礼しまし・・・・・・た」





その声に私の可憐なスキップは一瞬にしてリズムを失う




職員室から出てきた男はこっちみて笑いをこらえている




王子だ・・・






「なにか?」



私がそっぽを向いて尋ねる







「いや、なんかいいことあったんだ」




お・・・お見通し・・・





「べっ別に・・・・・・いいことなんてっ」






さっきのことを思い出して少し熱くなる






「ぷっ、赤いけど。オトコ?」







「はぁ?!そそそそんなことないがでしょうが!!」



焦り過ぎてもうなんなのかわからない





「ふーん、そういうことか」



笑みを浮かべながら近付いてくる男






その顔が私の耳元へくる




そして



「気に入った」



と、小さくささやいた
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