future−君と僕の未来−
でも
俺にはユナが本当に未来を見ている気がした
「…廉太、キスしたい」
「…うん」
そう言って俺達はキスをした
「…泣くな、廉太」
「…だって」
するとユナは右手から指輪を出した
「これは未来から持ってきた
大切な人に送る指輪だ
廉太に受け取って欲しい」
そういってユナは俺の右手の薬指に差した
「…普通左手じゃない?」
「廉太は右利きだろ
いつも目に入るように
いつも使う手を守るように
そういう願いをこめてある」