消して消されて
1階の食料品売り場から3階の本屋まで一通り回って全ての商品を元の位置に戻した。
その間、唯は少女の深いことは聞かなかった。
まだ自分のことを完全には信用していないだろうと思ったからだ。
「これで最後だね」
本棚に本を戻し終えると2人は本屋を出た。
「ねぇ、美味しいパフェ食べない?奢ってあげるよ」
唯は2階の「Sakura」という店へ少女を連れて行った。
戸惑い気味であったが大人しく唯についていく。
店内に案内されて向かい合わせに座った。
「何でも好きなの頼んでいいよ」
メニューを広げて唯は少女に見せた。
「でも・・・」
「遠慮しないで!私は抹茶パフェにするよ」
唯は店員を呼んだ。
「ご注文お伺いいたします」
「抹茶パフェ1つ。ほら、何にするの?」
唯に急かされた少女は小さな声で「ストロベリーパフェ」と呟いた。
メニューを閉じると唯は自己紹介を始めた。
「私は山崎唯。クラスは3-1だよ。あなたは?」
「1-4の辺見千里です」
先程よりも声がはっきりしていて怯えた様子もない。
その間、唯は少女の深いことは聞かなかった。
まだ自分のことを完全には信用していないだろうと思ったからだ。
「これで最後だね」
本棚に本を戻し終えると2人は本屋を出た。
「ねぇ、美味しいパフェ食べない?奢ってあげるよ」
唯は2階の「Sakura」という店へ少女を連れて行った。
戸惑い気味であったが大人しく唯についていく。
店内に案内されて向かい合わせに座った。
「何でも好きなの頼んでいいよ」
メニューを広げて唯は少女に見せた。
「でも・・・」
「遠慮しないで!私は抹茶パフェにするよ」
唯は店員を呼んだ。
「ご注文お伺いいたします」
「抹茶パフェ1つ。ほら、何にするの?」
唯に急かされた少女は小さな声で「ストロベリーパフェ」と呟いた。
メニューを閉じると唯は自己紹介を始めた。
「私は山崎唯。クラスは3-1だよ。あなたは?」
「1-4の辺見千里です」
先程よりも声がはっきりしていて怯えた様子もない。