消して消されて
唯が隣に座って背中をさするが理香はただひたすら「ごめんなさい」を繰り返している。

しばらくして落ち着いたようなので唯は優しく尋ねた。

「あなたと千里の間に何があったの?」

理香はびくりと肩を震わせた。

まるで昨日の千里である。

「元々は私が悪かったの・・・私が千里をいじめたからこんなことに」

唯は理香の言葉の意味が分からなかった。

「今でもあなたは千里をいじめてるでしょ?」

理香は首を振った。










「私が千里に脅されてるの」










唯の背中をさする手が止まった。

「・・・どういうこと?」

理香は今まであったことを唯に全て話した。

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