消して消されて
チャイムが鳴って休み時間に突入したので理香は教室を飛び出した。
階段を駆け上がり3-1を目指す。
扉を勢いよく開けすぎて3-1の人が一斉に理香に注目した。
扉のすぐ傍に唯がいたので理香は唯の腕を引っ張った。
「唯さん、来てください」
「ちょっ・・・」
唯は引っ張られるままについて行った。
この時間は屋上が穴場だ。
体育館は授業で使うので人がいる可能性がある。
理香は唯を屋上に押し込んだ。
「一体何事?」
後ろ手で扉を閉めた理香を唯は驚きの表情で見つめた。
「辺見千里が行方不明なの・・・」
「えっ・・・」
「辺見千里・・・私の見間違いじゃなければいきなり消えたの。あのナイフも落ちてたし」
理香は昨日のナイフをポケットから出した。
「ごめん。私よく分からないや・・・。もう授業始まるから戻るね」
唯は屋上の扉を開けようとした。
「待って!」
理香が腕を掴もうとしたとき唯が振り返った。
階段を駆け上がり3-1を目指す。
扉を勢いよく開けすぎて3-1の人が一斉に理香に注目した。
扉のすぐ傍に唯がいたので理香は唯の腕を引っ張った。
「唯さん、来てください」
「ちょっ・・・」
唯は引っ張られるままについて行った。
この時間は屋上が穴場だ。
体育館は授業で使うので人がいる可能性がある。
理香は唯を屋上に押し込んだ。
「一体何事?」
後ろ手で扉を閉めた理香を唯は驚きの表情で見つめた。
「辺見千里が行方不明なの・・・」
「えっ・・・」
「辺見千里・・・私の見間違いじゃなければいきなり消えたの。あのナイフも落ちてたし」
理香は昨日のナイフをポケットから出した。
「ごめん。私よく分からないや・・・。もう授業始まるから戻るね」
唯は屋上の扉を開けようとした。
「待って!」
理香が腕を掴もうとしたとき唯が振り返った。