消して消されて
夏希はバイトがあるということで19時に帰って行った。
唯と瞳は広いテーブルに教科書とノートをいっぱいに広げた。
「疲れたー!!」
ごねる瞳を唯は宥めた。
「明日もうテストでしょ。頑張らないとまた赤点だよ」
お風呂に入った後なので2人もジャージ姿。
家が近いと急な泊まりでも私物を取りに帰れるから便利だ。
「じゃぁさ、もし60点以上取ったらご褒美頂戴?」
「ご褒美?」
唯は可愛らしいぬいぐるみか何かをねだられるのだと思った。
しかし返ってきた答えは予想もしないことだった。
「もし60点以上取ったら樹くんと別れて」
「………は?」
目が点になるという表現は今使うためにあるのだろう。
唯は瞬きをするのも忘れて瞳を見た。
「冗談だよね?」
まるで「お菓子買って」というようなノリで言われたので唯は冗談だと思った。
唯と瞳は広いテーブルに教科書とノートをいっぱいに広げた。
「疲れたー!!」
ごねる瞳を唯は宥めた。
「明日もうテストでしょ。頑張らないとまた赤点だよ」
お風呂に入った後なので2人もジャージ姿。
家が近いと急な泊まりでも私物を取りに帰れるから便利だ。
「じゃぁさ、もし60点以上取ったらご褒美頂戴?」
「ご褒美?」
唯は可愛らしいぬいぐるみか何かをねだられるのだと思った。
しかし返ってきた答えは予想もしないことだった。
「もし60点以上取ったら樹くんと別れて」
「………は?」
目が点になるという表現は今使うためにあるのだろう。
唯は瞬きをするのも忘れて瞳を見た。
「冗談だよね?」
まるで「お菓子買って」というようなノリで言われたので唯は冗談だと思った。