消して消されて
取り出したのは例のあの紙。

5枚ともまとめてクリップで留めている。

残り3枚。

唯は白紙の物を1枚取り出した。





「この気持ちどうしたらいいの・・・?」





もう限界だった。

全てを考えるのが嫌になった。

唯は無意識の内にペンを握っていた。

そして紙にインクを滑らせた。

どうか許してね。

書き終えてペンを置いたとき、唯は椅子から転げ落ちた。





「私・・・何てことを・・・・・・」




唯が椅子から落ちた衝撃で宙を舞った紙がフローリングの上に落ちた。

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