消して消されて
愛が分からないところを探している間に唯はトイレへ行って携帯を開いた。

そしてある人物のメールを検索していた。





「夏希・・・」





どうして私は彼女を消してしまったのだろう。

決して彼女のことを嫌いではなかった。

今回初めて自分のために人を消した。

それだけは自覚していた。

しかしなぜ彼女を消してしまったのか理由が分からない。

ただ、誰かを忘れたかった気がする。

それが誰なのか思い出せない。

そしてここ最近のメールを見返していると、知らないアドレスからメールが届いていた。



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