君が笑う日まで…
「ふぁぁぁ〜」



毎晩バイトだと、さすがに寝不足だ。


俺は授業をサボリ、昼寝でもしようと屋上にきた。


夏がもうすぐ終わろうとしている今の季節。昼寝には最適の気温。


地面に寝転がりウトウトしかけた時、誰かが屋上に入ってくるのがわかった。





俺はあまりの眠さに片目だけ開けて、入ってきた人物を見ようとした。






屋上に入ってきたのは、どうやら二年の女のようだ。



長い髪が風で靡いている。

髪を手で押さえながら、じっと何かを見つめているようだ。



何を見ているんだ?





俺は体を起こし、視線の先を確認するようにそいつの側まで近づいた。






「何かあるのか?」


俺はその女の顔を覗きこんだ。



ビクッと小さく震えたそいつは、俺の方を振り向いた。













俺は言葉を無くした。











コイツ…




目が死んでる…





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