君が笑う日まで…
「だ〜か〜ら、璃子は今日お兄ちゃんと二人きりだからっ」
夏季が私の顔を覗きこみながら悪戯っぽく笑った。
二人きり?
冬矢くんと二人きり…
えぇ〜!?
夏季と私はアパートへと向かって歩き出した。
途中私はスーパーに寄ってから帰る事にした。夏季はアパートに戻って着替えてから竜くんと待ち合わせしているみたい。
スーパーに寄ると、私はじっくり材料を選び出した。
夏季全然言ってくんないから、メニュー任せてたのに…
もう…何、作ったらいいんだろう…
私はとりあえずクリスマスらしい物を作ろうと材料を買った。
暫くクリスマスをしていなかった私は、どんな物を作ったらいいのかすらわからなかったけれど…。