君が笑う日まで…
「ただいま」
冬矢くんが帰宅した。
私は夕食を作る手を止め
「おかえりなさい…」
と冬矢くんに答えた。
冬矢くんは私を見るなり、部屋をキョロキョロと見渡し
「夏季は?」
と言った。
夏季が今日帰らない事を冬矢くんに伝えると、冬矢くんは
「竜のとこ行ったんだよな?本当あいつらいつの間に」
と少し呆れたような声を出して制服を着替え始めた。
「冬矢くん、今日バイトでしょ?ご飯早めに食べよう」
そう私が言うと、冬矢くんは
「あ、今日バイト休みだから」
と答えた。
今日…ずっと一緒にいられるの…?
ずっと二人きり…!?