君が笑う日まで…
『あなた達がこの手紙を読んでいる頃は、お母さんはもうこの世にいないと思います。

本当に、本当にあなた達には苦労をかけました。

夏季、あなたはいつも笑顔で周りを明るくする。そんな力を持っています。お母さんは夏季の笑顔に今まで沢山助けられました。

夏季、あなたいつの間にか本当に料理がうまくなったのね。

この前食べたあなたのご飯、本当に美味しかった。お母さんが作るご飯よりずっと美味しかったよ。毎日ご飯の支度頑張っていたんだね。

いいお嫁さんになるなと思いました。夏季の旦那さんになる人は幸せね。


冬矢、あなたは寝る時間を削って毎日、毎日頑張って働いていたと夏季に聞いていました。
冬矢くらいの年の子は、遊びに集中したい年頃なのに、あなたは生活の為、私の入院費の為、文句のひとつも言わず本当に頑張ってくれていました。

感謝しています。


でもこれからは自分の為に自分の時間を大切に使ってください。


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