君が笑う日まで…
「アンタはついて来ちゃダメだからねっ」
夏季が美優ちゃんに冷たく言った。
「美優も行きたい…」
涙目になり、夏季に訴える美優ちゃん。
「ダメ、ダメっ。お土産買ってくるから大人しく待ってなさい」
「お土産?わーいっ」
夏季と美優ちゃんの姉妹のようなやり取りに私は笑ってしまった。
「あーッ!!璃子先輩笑った…」
美優ちゃんがいきなり私の顔を覗き込む。
「璃子先輩可愛い〜ッ」
赤くなる私の腕に絡みつく美優ちゃん。
「あーっ、もう煩いっ!早く一年のクラスに戻りなさいよッ」
「夏季先輩恐い〜っ」
教室中に私達の声が響き渡る。
こんな楽しい毎日でいいのかな…?
私がこんなに幸せな気持ちになれるのは…
本当に冬矢くんのおかげだよ…