君が笑う日まで…
「風呂入るか」
そろそろ夕食の時間。
私達は温泉に入る事にした。
竜くんと夏季に声を掛けて、お風呂に向かった。
女湯と男湯の入口で冬矢くんと竜くんと別れた。
「はぁ〜気持ちー」
温泉に入り、またおばさん臭い事を言う夏季。
「ぷっ…」
そんな夏季を見て、私は吹き出してしまった。
「な〜にぃ〜?」
「夏季たまに本当おばさん臭くなるよね」
「えーっ!?ひどーいっ」
私の言葉に膨れっ面になる夏季。
「璃子〜、璃子本当に笑うようになったね」
夏季が笑顔に戻る。
「璃子が笑ったら絶対可愛いって私、思ってた。本当よかった」
夏季は笑顔で私に言った。
私も笑顔で
「ありがとう…」
それだけ言った。