君が笑う日まで…
私と夏季はのぼせる程温泉に入っていた。
浴衣に着替えて、冬矢くん達と別れたお風呂の入口に戻った。
そこには
浴衣を着た冬矢くんと竜くんが座って待っていてくれた。
私は冬矢くんを見て、のぼせて赤い顔が更に真っ赤になった。
髪が濡れていて、いつもおりている前髪はあげられていた。雑に着られた浴衣の胸元が開けていて…逆にその着かたがカッコよく見えてしまう。
浴衣がすごく似合うんだ……
女の私から見てもセクシーすぎる姿だった。
他の旅行客の女の子達が、冬矢くんと竜くんを見てキャーキャー騒いでいた。
「竜ーっお兄ちゃんっ」
夏季が二人を呼ぶと、冬矢くんが私を見た。
冬矢くんと目が合うと、冬矢くんは顔を赤くして目を逸らした。