君が笑う日まで…
私達はそのまま竜くん達の部屋へ向かった。
部屋に入ると豪華な食事が用意されていた。
私達四人は大騒ぎしながらご飯を食べていた。
冬矢くんと竜くんがふざけた事に突っ込む夏季。
それを見て笑う私……
すごく楽しい一時だった。
夕食で食べれない物があって困っていると、盛り上がっていたはずの冬矢くんは
「食ってやるよ」
さりげなく私に気を使ってくれる。
さりげない優しさが私をますます好きにさせる……
「じゃ〜ん」
その時、竜くんは自分のバックからお酒を出した。
「おまえ…そのデカイバックに酒入ってたのかよ」
冬矢くんは呆れ顔。
「未成年に酒を出す旅館はね〜からな。飲むべ」
竜くんは一升瓶を開けるとコップに注ぎ込んだ。
夏季もお酒を飲み酔っ払っている。
冬矢くんも竜くんに飲まされて顔がほんのり赤い。
「璃子ちゃんも飲めって」
竜くんが私に真っ赤な顔して言った。
「私…いいや」