君が笑う日まで…
「んじゃ、そろそろ部屋戻るわ」
冬矢くんと私は竜くんにそう言うと部屋を出た。
夏季は酔っ払って寝てしまっている。
自分の部屋に戻ると
布団がふたつ綺麗に敷かれていた。
私は部屋に入る足がすくんでしまった。
「どうしたの…?」
冬矢くんが私に振り返る。
「ううん…何でもない」
部屋に入ると、冬矢くんは布団に寝転がり呟いた。
「あー……酔っ払ったかも…」
顔がほんのり赤くて、浴衣姿で布団に横になった冬矢くんを見て……
また胸が高鳴る……
私はもうひとつの布団に座った。
暫く私は目をつぶった冬矢くんを見ていた。