君が笑う日まで…
私と冬矢くんが座る向かいにお母さんが座る。
沈黙が続く……
「どうぞ」
「ありがとう」
夏季がお母さんの前にお茶を置くと、お母さんが夏季を見てそう答えた。
お母さん…
どうしてアパートの場所を知ってるんだろう…。
お母さんがアパートを訪れた理由は、いくら考えてもわからなかった。
「冬矢くん、この前はどうも…」
沈黙を破ったのはお母さんだった。
え…?
この前?
お母さん、冬矢くんと会ったの?
私の頭の中はパニック状態だった。