君が笑う日まで…

私は冬矢くんの顔を見上げた。




冬矢くんは私を見ると




「ごめん…俺、勝手に璃子の家に行ったんだ」



そう言った。





「あっ。私ちょっと出掛けてくる」




夏季は私達に気を使ったのか、アパートを出て行った。


私は夏季の後ろ姿を見ていると




「璃子、あなたいい人と巡り逢えたわね…」




お母さんはそう言って、少しだけ微笑んだ。



私は何が起きてるのかわからなかった。



冬矢くんがお母さんに何を言ったのか。



どうしてお母さんがここに来たのか……





「璃子……




ごめんなさい……」





お母さんは私に頭を下げた。



私はただ黙ってお母さんを見ていた。




「冬矢くんに言われて……私、反省したわ……」