君が笑う日まで…




「そっかぁ…とりあえず、飲むかっ」



静かになった私達の前に、竜くんは一升瓶を出した。



「…おまえ…また酒かよ」




冬矢くんと竜くんのやり取りに、私と夏季は笑った。





「璃子〜毎週遊びに来てよっ」


夏季が私に抱き着いた。


「うん…来るよ」



「寂しいよ〜」


夏季は目にいっぱい涙を溜めてそう言ってくれた。



夏季…




本当にありがとう…。




「…夏季と私…親友になれたかな…?」



私が聞くと、夏季は



「当たり前じゃんッ」



そう言って泣き出した。




そんな私達を冬矢くんと竜くんは静かに見ていた。






< 188 / 219 >

この作品をシェア

pagetop