君が笑う日まで…
番外編−Ryu−
「大鷺ッ」
廊下を歩く俺は、誰かに呼び止められた。
振り向くと、そこにはすごい勢いで俺に向かって走ってくる学年主任の安藤。
「……なんだよ?」
「おまえのその頭は何だッ!?一年のくせに金髪なんかにしやがって」
安藤は俺にやたら煩い。
入学式の時から俺は目をつけられているらしい。
「うるせーよ」
俺は怒り狂った安藤にそう言うと、また廊下を歩き出した。