君が笑う日まで…
「…はぁっ…はぁっ…」
その女は息切れしながら俺を睨んだ。
「喧嘩はダメでしょッ!?」
夏季…。
「大鷺、おめぇ女に喧嘩止められて大人しくなるなんて、だっせぇな」
宮高の奴が俺を見て笑い出した。
「…あぁ!?」
俺の目つきがまた変わり、宮高の奴の胸倉を掴んだ。
「ちょっと!!あんた達私の話聞いてる!?喧嘩ばっかしてるから女にモテないのよッ」
夏季の言葉にその場は静まり返る…。
「…姉ちゃん泣かされてぇみてーだな」
その瞬間、宮高の奴が夏季に向かって手を振り上げた−…
俺は夏季に振り上げられた手を掴んだ。
「…つか…女の前では俺は喧嘩したくねぇ…。こうゆう事になるからな」
俺はそう言うと、そいつの腕を力強く逆に捻った。