君が笑う日まで…
ドアを開けると夏季は部屋に入ろうとしなかった。
「来いって…」
「…っ痛い……」
俺は夏季の腕を無理矢理引っ張り鍵を閉めた。
俺はそのまま夏季をベットに押し倒した。
夏季は真っ直ぐな目で俺を見た。
…何でそんな目で見るんだよッ…
「…竜くんは…本当は優しい人なんだよ…」
夏季の言葉に俺は夏季の体から離れた。
「…俺…冬矢の妹に何やってんだ…」
俺はベットに座るとタバコに火をつけた。
その時−…
俺の背中にあったかい何かが触れた。
夏季が俺の背中を抱きしめていたんだ−…
「竜くんに…好きな子が見つかるまででいいからっ…他の子じゃなくて、私を見てよ…」