君が笑う日まで…




「…冬矢」



「卒業おめでとう」




冬矢は笑顔で私に言った。






「璃子、迎えに来たよ」




冬矢の言葉に、私の目から涙が零れた。





「…うんっ」







私は作業着のままの冬矢に抱き着いた。







離れていた時間は寂しくて−…





ご飯を食べる時の『いただきます』も、

寝る時の『おやすみ』も、

起きた時の『おはよう』も



やっぱり隣には冬矢がいなきゃ寂しかったよ−…







もう



離れない−…





冬矢から離れないよ−…









< 215 / 219 >

この作品をシェア

pagetop